未経験からのWebエンジニア1年目のリアル
今回は久しぶりに技術以外のことについて書いていきたいと思います。
私はこれまで数多くの未経験エンジニアの成長を見守ってきました。そんな彼らのエンジニア1年目がどうだったかを紹介したいと思います。
※今回紹介する事例はあくまで1例となります。あくまで個人の感覚のため参考程度に留めください。
年齢
年齢は20代〜30代半ばの方多いイメージです。
また、30代の方では結婚してお子さんがいるという方もいます。
もし、お子さんがいて、仕事や勉強時間が制限される方はしっかり勉強してから入社されることをおすすめします。エンジニアになってからも勉強は続くので、職場と家族の理解は必須となるでしょう。
入社前の勉強期間は半年〜1年程度が多い
まず勉強期間ですが、半年〜1年程度が多いです。
仕事をしながら勉強をされている方、会社を辞めて勉強に専念している方、大学を卒業してプログラミングスクールを卒業された方など色々なパターンがあります。
エンジニアとして仕事をするなら最低半年は必要かなというのが個人的な感想です。
中にはプログラミングスクールで4ヶ月ほど学び、その後就活されていた方もいたのですが、正直実務をこなす技術レベルはまだまだないといった感じでした。
未経験で入社するとなると、自分一人で一通りのアプリケーションが作れてポートフォリオを作成しておく必要があります。また、それ以外にも開発に必要となる知識が必要となってきます。
上記まで行くには早い人で半年はかかっている印象です。
また、個人的な感覚として1年以上勉強されている方は業務をお願いしても、少ないサポートでできる印象があります。1年勉強されていると「おっ!」と思います。
ただし、1年以上勉強を続けられる方は少数派でそれまでに挫折される方がほとんどだと思います。
勉強期間がない方もいる
実は完全未経験で就職される方もいます。そういった方々は基本、入社して研修を受けて技術を身につけます。
このあたりは私も経験者から聞いた話となりますが、この場合、就職先としてはSESという業態が多いようです。
SESとは客先のオフィスにエンジニアとして常駐し、技術的なサービスを提供します。
ただ、SESでも技術力がないと仕事はできないので、それまではプログラミングとは関係のない仕事やテスターとして仕事をしながら学ぶことがあるようです。
入社直後
駆け出しエンジニアから晴れて入社!
始めのうちは、先輩社員の方からフォローを受けながら仕事をこなすことになります。
初日は一通りの開発の流れをまずは身につけます。
環境構築から始まり、簡単な文字修正などのタスクをこなし、Gitでプルリクエストを出してレビューされてマージされる一連の流れをこなしていきます。
それができたらCRUD(Create、Read、Update、Delete)処理や、機能の修正などのタスクを任せられていくでしょう。
ここで驚くことが、ファイルやコードの多さです。
これまでの個人開発では多くても数十ファイル程度しかないかと思いますが、実務レベルのシステムでは数百ファイルあることはザラです。その多さに驚くとともに、どう動いているのか悩むことでしょう。
そして、現場によってはCSSフレームワークを使っていたり、JavaScriptの処理なども入ってくるので、これまで触れてこなかった方はとにかく技術のキャッチアップの日々が続きます。
とにかく身に付けなければいけない技術が盛りだくさんで大変です。朝から夜まで勉強の日々が続くでしょう。
ちなみに上記は「プログラムを書かせてもらえる現場」の話になります。現場によっては数ヶ月テストを行うテスターからという現場も多いようです。
入社3-6ヶ月
3ヶ月ほどしてくると開発にも慣れてくる頃です。
ですが、まだまだ技術は未熟。先輩のフォローも必要で、失敗も多いと思います。
この頃になると、現場によっては要件定義や設計のミーティングにも出ることがあるかもしれません。
単にプログラミングができればいいだけではなく、設計もできるようになる必要があります。
あるいは、テストフェーズでテスト項目書に沿ってテストをお願いされるかもしれません。
プログラミングだけやっていればいいフェーズはこのあたりで終わってきます。
もちろん現場次第ですが、仕事も任せられ、めちゃめちゃ大変になる覚悟をしておいた方が良いです。
この時期も、朝から夜まで勉強or仕事するのは当たり前になるでしょう。
入社6-9ヶ月
このあたりまで来ると、もうひとりで実装はお手の物なはず。。?
タスクを一人でこなせるようになっているかと思います。
また、現場によってはリリースを経験するかもしれません。自分が開発したもの実際に動き始める。これはもうドキドキです。
また、基本情報などの試験勉強をしている方はこのあたりで合格される方もいます。
もう入社当時と比べると見違える程になっているのが理想です。
チャンスがあるのであればどんどん手を上げて、開発経験を積んだほうが良いです。
入社9-12ヶ月
1年立つと、リリースも経験し、一通りの業務をこなせるようになっています。
もしかしたら、新しいプロジェクトを任せられている方もいることでしょう。
この段階では1つの言語、1つのフレームワークの知識は問題なく扱えるはずです。
もしSESへ派遣となっても、単価60万前後で、欲しい人材になっているはず。。いや、なっていてほしい!
さいごに
未経験からエンジニアとして入社して業務をこなすのは大変というのが正直なところです。
エンジニアは技術職なので、開発ができないとお金はもらえません。
また、結婚されていて子供がいる方は覚悟が必要です。家族の理解と助けは確実に必要です。
現場によっても大きく異なってくると思います。すぐに成長をしたいという方は、一通りの開発経験を学べる職場を選びましょう。保守案件など、現場によっては1、2年経っても一人で0から開発できるようにならないこともよくあります(私のことです)。
未経験でも1、2年しっかりと経験を積める現場で学び続ければ、市場価値は驚くほど高くなります。
月単価60-70万は当たり前に稼げるようになります。ぜひ、市場価値の高い求められるエンジニアになって欲しいと思います。
エンジニアは働きやすく、短い期間で市場価値も高くなりやすい職種の一つです。会社によってはフルリモートも可能で、家庭のある方にとってありがたい働き方です。なにより、開発は楽しいものです。これ仕事なの?と思えたらもう幸せです。ぜひ、一人前のエンジニアを目指して頑張っていきましょう!
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