もったいない!未経験エンジニアを採用すべき理由3選
昨今、エンジニア転職が活発でエンジニアを目指している方が多くいます。しかし、未経験からの転職は容易ではないようです。
また、企業側もエンジニア不足で求人を求めているところが多くあります。しかし、その多くは経験者のエンジニアであり未経験エンジニアというだけで落とされるケースは多いようです。
しかし、未経験というだけで採用しないのは正直もったいないです。未経験でも優秀な方は多くいます。
現在、私が所属する会社ではこれまで未経験エンジニアだけを採用してきました(自分を除く)。その経験を踏まえ、今回は未経験を採用すべき理由3つを紹介します。
なお、未経験エンジニアの定義としては、独学で半年以上プログラミングを勉強しており、プログラミングの基礎が分かる、何かしらの言語のフレームワークを用いたサービスの開発(ポートフォリオがある)ができることが前提です。
目次
①技術力向上に貪欲
②成長が早い
③人件費を押えられる
採用すべき理由
①技術力向上に貪欲
ほとんどの未経験エンジニアは「技術力を上げたい!」という想いが強いです。経験者の私も技術力をもっと上げたいと常日頃から思っていますが、未経験エンジニアの熱量には到底叶いません。
おそらく就職が難しく、「未経験の自分を採用してくれたから」という会社への想いもあると思います。業務についたらひたむきに取り組みますし、先輩エンジニアによく教えて下さい!と積極的にアドバイスを求めます。
そんな姿を見ていると先輩エンジニアにとっても「自分ももっと頑張ろう!」という意欲がわき、組織の雰囲気がよくなります。
単に開発経験のあるエンジニアを採用するよりも、積極的な未経験エンジニアの方が組織にいい影響を与えるかもしれません。
②成長が早い
ずばり未経験エンジニアは成長が早いです。
はじめはGitの使い方もわからなければ簡単なCRUDしか実装できません。
しかし、1ヶ月もやれば一通りの開発の流れや基本的な実装はできるようになります。さらに、3ヶ月〜半年程度の小さなプロジェクトを任せ、要件定義、設計、実装、テスト、運用まで一通りの流れを経験させられれば、もう1人でプロジェクトをこなせるようになってきます。
私の会社のメンバーは経験1年で1000万円超えの案件でプロジェクトリーダーになっています。正直もう安心して任せられています。
「でも、育成が大変でしょ?」とお思いの方。
そのとおり、はじめは手とり足とり教えないといけません。面倒は見る必要がありますし、やり方が間違えている場合は指摘しなければいけません。
しかし、大変なのは初めの1ヶ月程度です。そこからは仕事の進め方にも慣れてきて自分でこなすようになります。わからない点は相談してくれるのでそのときに教えるくらいになり、逆に寂しいくらいです。
もう1つ育成で大切なことは、プロジェクトをまるまる任せることです。
私の会社では入社1ヶ月程度は既存のプロジェクトのリーダーの下につけて、開発に慣れてもらいますが、その後は新規案件のプロジェクトリーダーになってもらいます。
クライアントとのミーティングから要件定義、設計、実装、テスト、リリースと基本的にそのリーダーにやってもらいます。ときには失敗を経験しながらも、プロジェクトがリリースされる頃にはエンジニアとしてかなり自信がついているはずです。
逆にテストだけ、実装だけしかやらせないのは一部分しか成長できないため、全体を任せられるエンジニアにはならないですし、慣れてきたら会社をやめてしまうかもしれません。その程度しか任せられないのであれば未経験社員に限らずですが、外部委託かアルバイトを採用した方がいいかもしれません。
③採用コストと人件費を押えられる
現状、就職先を求める未経験エンジニアは多くいます。
通常、採用を考えた場合転職サイトに掲載するのが一般的(?)かなと思いますが、未経験エンジニアであればTwitterで募集すればいくらか応募がきます。もしそこでいい人材がいれば採用コストはあまりかかりません。
ちなみに私の会社のメンバーの9割近くはTwitter採用です(Twitterでないのは自分だけかもしれない)。
「けど、Twitterで応募するような人は優秀じゃないでしょ?」とお思いの方、その考えはかなり損しています。たまたまかもしれませんが、現在の私の会社のメンバーは全員優秀です。
未経験エンジニアってこんなレベル高いのか!と思ったほど優秀な人が揃っています。
もちろん全未経験者が優秀というわけではないので、そこは面接で組織に合うかどうか見極める必要があります。
また未経験の場合、多少給料が安くてもまずは経験を積みたいと思っている人は多いので安く雇うことができます。
最初は育成コストがかかりますが、うまく育成すればそのまま優秀な人材にも関わらず人件費を押えられるというメリットがあります(もちろん成長したらある程度昇給するべきです)。
経験者の場合、育成コストはあまりかからず即戦力になりますが、採用コストも高く、人件費も高い状態がずっと続きます。長期的な目線で見れば人件費は小さくなります。
「けど、成長したらどうせ辞めちゃうでしょ?」と心配に思う方もいると思います。これはその通りです。
数年後には辞めてしまうかもしれません。しかしそれでいいと思います。
現在エンジニア転職も活発な時代で、1つの環境で続けるよりもいくつもの環境でやったほうが広い知識が身につくので、成長が止まったと思ったら積極的に転職するべきだと思いますし、企業側もそれを前提で採用するべきです。
そして、少しでも長い期間居てもらうように企業側が努力する必要があります。これは未経験エンジニアだけに限らず、全職種に言える人事的な課題だと思います。
まとめ
今回は未経験エンジニアの採用について書いてみました。もし、育成コストが高いから未経験エンジニアNGとしている会社があれば、その考えはかなりもったいないです。未経験でも優秀な方はいますし、開発にさえ慣れてしまえばエンジニアとして十分活躍してくれます。
また、未経験エンジニアの方と一緒に業務をしていく中で、成長していく姿を見るのはとても嬉しいものです。そして一番はやはり業務への意欲が高い点で、組織にいい影響を与えることでしょう。未経験エンジニアの採用を考えている方、1度採用を検討してみるのはいかがでしょうか。
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